いく 戻る いく

辿り着きたい。

帰りたいのに
辿り着きたい。

一体何処を目指してきたんだろう

いく

帰る

また向かう。

繰り返しなんてないのに
またここにいる

愛し

空をみた

雲が流れた

風がふく

だけどもう
あたしは任せたりしない。

えぐれて血を流したままで
生きてはいけないの

あいしたひとを
過ぎた日にするために
生きていかなきゃいけないの

大切なものを大切にしてますか？

あたしは
できないまま
甘えて泣いて
いまはただ
呆然と
時間がながれてゆくのを
眺めているだけだけど
でも
そう
いつか

いつか…

一歩、踏みしめ、ホコリ

全部を
なくして
消して
暗い箱に閉まって
あなたと笑顔で見つめ会える

そんな生き方でした。

ごめんね

あたしはあたしを嫌いにはなれない

ごめんね

あたしはあなたを嫌いにはならない

ごめんね

だけど

本当にすきで
すきで、すきで、すきで
大好きで
溢れて自分もあなたの言葉も
持て余してよゆーなくて
あたしは目を閉じて
耳を閉じて
心に蓋した

弱虫。

あぁ
好きだなぁ

だけどもぅ
終わりだなぁ

ドキドキも
せつなぃも
揺れる毎日も、
またちゃんと鮮やかな色を取り戻して
あたしに言うんだ

みて 見て 満ちて
光り、虹、影、かげろう

これが、世界。
ここに、イノチ。

歌いなさぃ
うつしなさぃ

愛は、そぅ愛は…

だからありがと
だからばいばい

またいつか
いつか、また
さようなら！

よくもなくわるくもない

あたし
新しくなっちゃったのね

生きて息を、して

はぁ

そう、ここにいるから

日記

苦しくなる
それは内側から
寂しくなる
それも内側から

自分が物事をどうとらえて
感じるかは自分で選ぶ

そう決めたら
なに一つまちがいじゃない

またゆらいでも何度も立て直そう

だって好きじゃないものに
気持ちは動かせない

終わりの始まりの終わり。

そして
すべてが話された後で
物語は終わり
消えていく

そして
新しい物語が
やってくる

あたしは
自分の人生を
手放すことで
あたし自身を
また取り返したんだ

始まりも終わりも
ない世界で
始めよう

光は
輝きだす
その手前で
なによりも
深く濃い暗闇を
手に入れる

愛は
あたしのなかでもなく
彼自身でもなく
二人の繋いだ
手の平の間に
きらきら湧きだす
砂つぶ

こんな一年にしたい

愛して愛されたい

だけどそれは沸騰したお湯でわかした珈琲より
甘くて温くて
微かな幸せを
耳を澄まして
肌を研ぎ澄まして
声を殺して
感じて
解るくらいの
微かなしあわせ


それでいい
それがいい

苦しみも
恋の甘いソース
そう
甘くて苦いソース

かけて
かけて
あたしが
みたいものは
たった一つ

そのことを
シラナイママ
気づかないで
あたしに
そっと
注ぎきって愛して
愛します



2010年愛したい人たちへ

愛そうね
そして愛されよう

全部はひとつながりの

ふりかえることもなく
未来を妄想で塗り込めるわけでもなく

いま
ここで
はっきりくっきり光る

わかった

わかったことも解る

暗闇を突き進み
やっとたどりついた
その先に
また暗闇が続いて
終わらないことを
願ってきたのは自分だった

それは橙

つま先をひきづって

歩いていた夕暮れをすぎて

真夜中に包まって

朝を迎えた

 

君の名前を

おなかがすいた子猫は

全部のこさずにたいらげる

 

昨日はどこかに消えて

明日はすごい速さで

逃げていくので

 

とりのこされたのはあたしかな、彼かな

 

どこに行くの

そんなに急いでどこへ行くの

かかとは磨り減った

もうこの靴もいらないんだ

欲しいものなんてもう何もなかった

愛なんて言葉じゃなかった

隙間にたまるぬくもり

乾いた指先の

くすぐったい感触

布団とシーツの間のしわみたい

 歩いていく

歩いて、いく

今日は橙

ひかりが途絶えるまで

たどっていこう

たどり着くことのない

その日まで

1/3と1/12くらいの割合

どんな風に愛してるのか

どれくらいすきなのか

それを伝えられてるかなんて

わからない。


彼にとっての3分の１と

あたしの12分の１

それがぴったり同じになることは

ないなら

答えはひとつだ。

 

そう、急いであわてて

キスした。

逃がさないようにこのいまを

とめようとしてすぎる時間を

がんじがらめにとどめようとして

いまおきていることを見ないなら

きっとずっとわからないよ

たぶんいつまでも見えないままだよ

 

あたしたちはぞれぞれに

うまれて

いつか一人で

死んでいくけど

それまでの間

お気に入りのグラスを持って

そこにあるだけの

水で生きていく

あしたをすごす

 

彼がその手にもったグラスに

注がれた1/3をあたしにそそぐ

あたしはなみなみとつがれた

おいしいみずをためらうことなく

飲み干してしまう

 

あたしがその手にもつグラスには

1/12が残されていて

あたしはその全部を

あげたいと願う

なのにそっと

微笑んで

とっておきなよ、ぼくはいいんだと

言わないで

言わないで

なみだがおちて

また水が増える

すこし苦くてしょっぱい

あなたの味を思い出す

あぁ、そうか

わかった

 

今なら

今なら？

 

 

 

ひばな

帰りの電話で
目を閉じて
考えるのは
同じことばかり

光りでいっぱいの午後に
またね
と手をふる
白いシャツ

不安はない
ただ心配で
くらくらする

会えなくてもいい
だけどわかっていたい
これも独占欲かな？

口笛をふいて
呼んでみる

くるわけないのに
だけど
それだけで

地面を蹴って
前に前に

いくしかないなら
進んで見ればいい