嘘つきのにわとり

嘘ばかりついて
どれがほんとかわからない

だけど
いっこだけ
ほんとうのこと
笑って欲しくて
大げさに
話して見せた
頭の中で
こうだったらいいのに
そんな風に思っていたことに
虹色の光を当てて
君に話して見せた
そういうことなんだ

つまらない人生
ありきたりの考え
だけど
こんなぼくにだって
君の笑い声を
世界に響かせることが出来るって
そんな自己満足に
よっていた

それだけなのに
一体何が本当で何が嘘だったのか
分からなくなってきたみたいなんだ
考えすぎかな
このくらいだれだってやっていることだよ
だけど
君の目の奥に
じっと動かない光を見つめていたら
狂おしいほどに
思ったんだ

こんなことで得られるものなんて
自分のものじゃぁないんだ
だけど
笑って
そう
君の笑顔が見たい
それだけで良かったんだ

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はじめの動機とは少しずつ少しづつずれてゆく
心はなんてやわらかい。
あたたかい

熱は次々にげてゆく
なのにそれをしっているのに
惜しむんだ

幸せとは
冷めてゆく熱
愛とは
凝固してゆゼラチンみたい
すべて不安定な塊に
縛られて
陳列されてゆくものみたいだ

今生きてなきゃ
それじゃなきゃ
あたしは動かされないんだ

嘘でもいい
だけど
出来ることなら
嘘じゃないほうが良かったよ

ごめんね
ばいばい

あさがくる
それくらい自分でわかるよ