あたしだけの場所。 [ひとりごと]
自分の居場所がここじゃないんだと思ってた。
暗くて月も星もない夜を後ろ向きにダッシュして息をしてた。
体の中の空気を吐き出して吐き出してくるしくなってやっと
闇を吸い込む苦しさの中で、あたしは自分がここからいなくなれば良いと思っていたんだ。
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今もきっとその夜の感じはあたしの体のそこに溜まっている。
海のそこに溜まってゆくプランクトンみたいに
降り積もった闇は消えない。
暗い光の届かない海の底。
一人で、ひざを抱えてあたしはいまそこでしか息をつけない気がする。
かつて逃げ出そうとして振り払い続けたものにいまはくるまってねむる。
それはとても穏やかな気持ちだ。
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いつか、そこにつれていってあげようとは思わない。
いつか底に光がさすこともないとおもう。
ただ、たまにでいいからはるか頭上から水をゆらして、あたしを起こしてくれれば
あたしはきっと心から笑えるから。
そんあときがたまにでいいからあればいいなって思う。
ずっとじゃなくていからたまに、あたしかき回して揺らしてくれればそれでいいんだょ。
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