赤い紙袋のこと。 [コトバのプール]
ふと気づくと
目の前に立っている人が
右手に赤い紙袋を持っていることに
気づいた。
夢からさめて
まだとろりとしたままの頭で
ぼんやりと思う。
またか。
帰り道で5人の女の人が
黒いコートを着て
赤い紙袋を右手に提げて
あたしの3歩先を歩いた。
ちょうと降車駅について
あたしは開いたドアに向かう。
あたしの前にその人はいる。
結局改札を出て、階段をおり
信号までの200m
その人の3歩後ろを歩いた。
けしてあわせたわけではなく
むしろゆっくりとだらだらと
このことにどんな意味があるのだろうか。
いや意味なんてないんだ。
コメント 0