ふたば

それはふいに
そっと隠れるように
小さく風に震えながら
でもしっかりと根を張って地上に
出てきたみどり

日々はどれも同じようで違うのに
そんなものさしで測っていては
どれも同じようなもんだよ
だめだよ
ほら
もっとやらかく
ねぇわらって？
笑って？

くるり
くるくるり
回って
倒れるまで回って
笑って
つないで
空を見上げてみれば
簡単なこと

おなかの底まで
息を吸い込んで
全部一回外に出せばよかった
何を必死にこらえていたんだろう
答えは分かってみればいつも簡単で
でもそれが一番難しいんだよね
知ってるのにね

あぁ、苦しかったね
そうだよね
もういいんだよ
声を出していいんだよ
泣いてもいいんだよ
そして笑い出すまで
ぐるぐる回ろう
ぴょんぴょん飛び跳ねてみよう
自分の身体を
震わせて
押さえつけるものを
突き抜けろ

あたしたちは種かもしれないね
だから何度も固い土の層に阻まれて
大きな石に邪魔されて
それでも地表を目指す
種かもしれないね

だから
きっとまだまだ
もっと高く伸びてみよう
だってあの空に
焦がれて生きてるから
それならいっそいけるところまで
あのまぶしい光のそばへ

じぶんらしさなんて
どうでもいいや
みんなって誰のことだろう
あたしはあたしで
きっとだれでもないみどり

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できるじゃん
あぁ、さぼりはじめるとだめですよね
日々
日々のそのときのあたしを
ここに
こしこしこすり付けて
のこしてゆこう