ハナウタ

夜の桜を
左手にながめて
ゆっくりあるいた
右側の首筋を
細い風が
すり抜けてく


あたしは一人だけど
今年の春も
忘れない

あの日の桜と
あの夜の風の温度

くっついて歩いた
夜の道路
かかとを鳴らして

いいにおいの
スープみたい
ことこと音をたてる
あったかな気持ちが
どんどん沸いて

大好きだって
思った
何十回か目に
見詰め合ったことも

目を閉じてキスしたときの
心臓の痛さも

忘れない

忘れないで
もっと人を愛して
生きてみる

風は冷たくて
空が暗くて
でも夜の雲は
薄ぼんやり光って
きれい
きれいだな

---

おやすみを満喫
すっかりリフレッシュした。

桜を見に行ったよ。
一人でお散歩。
大好きなコーヒー専門店の
モカをテイクアウトして
のんびり
背筋を伸ばして歩く。
近くを見て、遠くを眺めて
年をとった人も若い人も
みんな顔がぴかぴか光っていた
きっと桜がきれいだから
見てる人の心も
反応してきれいになるんだ

ねぇ。
こんな日に一緒のコーヒーを
おいしいねぇって思える人がいたらなぁ

風が冷たくて
空っぽのカップをゴミ箱に捨てるときに
ふと思って
そういう自分が
とても可愛いと思う。

切ない気持ちがあるから
あたしは今日も生きて書いて息をして
花を見て笑って、空を見て笑う

新しい生活をはじめる人たちがたくさんいる中で
あたしは今何をスタートできるかな

コメント 2

こんばんは！
素敵な詩をありがとうございます。春の情景の中に懐かしい景色を思い浮かべてしまいました。また、次の記事楽しみしていますのでよろしくお願いします。
by (2006-04-08 19:35) 

>kazeさん
はるですね～いらっしゃい(*´∇｀*)
いいでしょ。けえも思い出してしあわせになりたくて書きました。
つぎもかくぞ～
by ke_co_ltd (2006-04-11 00:31)