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手を振って、さよならで。 [ひとりごと]

雨がパラパラと
空からでたらめに落ちてくる。
あたしは
どのくらい高いところかも知らないで
あるかも分からない
だけど
均一に灰色に塗り潰された空の
それよりももっと遠く
高いところのことを考えてみた。

出来るならそこへ今行ってみて
触ったり笑いかけたり話したい。

だけどもう、そんな風に近くにはいないんだね。

今、どこにいるの?

どんな気持ちでいるの?

身体は終わってしまった
だけど心はきっとまだ近くに居るから
だから、話しかけてみる
声を出して呼んでみる。
届くのか
知らない
だけど
届けたい
拙くて
幼い
淋しいよ。
会いたいよ。
話したいよ。

呼びかけても答えはないまま
ふと気づく。

どれもあたしの欲望で
わがまま
そうか
あぁ、そうか

なにも言わないでもいい
ただ
そう
あたしは
ゆっくりと思い返そう
なんども
何回も
何年も
いろんなことを
いろんな気持ちで
生きたことを
笑ってばかりで
やんちゃで
そうして
生きて
呼吸して
あたしもその近くで
生きていたことを
断片であいまいでも
点と点をつなぐような
拙い記憶でも

君のことを自分の中にそっと置いて
大事に自分の中にそっと置いてみるよ

あたしの一部にして
君を思って
一緒に生きていくよ

大きく手を振ろうと思った
だけど、そうじゃない
きっとすこしずつ
みんなで分け合って
あたしたちは生きていく。
だから
手を振ってさよならなんて
しないでいいんだ。
そっと手の平に
握って大事に
しようと思った。
生きよう。
一緒に。

あたしの中で生きろ。



同級生のお通夜でした。

ばいばいだけどそれだけじゃないよな。
うん。
あたしは生きていて
だから出来ることをしようと思った。





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みや

なんと言葉をかけていいのか分からないけど、気を落とさぬように。
by みや (2007-06-28 21:45) 

まこっちゃ

ドリカムの「朝がまた来る」を思い出しました。

みんな必ず、いつか、いなくなる。

とんでもないことだ。
でも、絶対にやってくること。
信じられないけど、みんな必ず、いなくなる。

みんな、そんなかけがえのない存在だったんだなって
気づかされるのがお別れの時。
遅すぎるって感じることもあるけど、
人間って、そういうものなのかもしれない。

そうやって、取り返しのつかないところまで来てから、
その経験をバネにしつつ、
決して取り返せないものの代わりに見立てた何かを
必死で守ったり積み上げたりしていくんだろうなぁって。

お互い、これからも生きていきましょう。
少なくとも当分の間は。
by まこっちゃ (2007-06-28 23:26) 

ke_co_ltd

>みや!!
かなしいよ、でもきっとこれが本当のことなんだよね・
あたしは前に進みます!

>まこっちゃ
そうだね
おたがいにね!
まこっちゃも頑張り過ぎないように!
いつか絶対死んじゃうなら
とりあえず生きてみよう。って思うしかないよな。
うんそうだな。

人生は失敗も後悔も全部で人生だからね
きっと、コレでいいんだよ
by ke_co_ltd (2007-07-06 00:17) 

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