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言いたいことは伝わらないものだ。 [ひとりごと]

君が差し出した
右手に
受け取った赤い花

何度も繰り返される

水のひとしずく
小指と薬指の間を
伝って
床にたどり着くまでの
瞬き一回分

言いたいことを
伝えられるほどの
言葉も過去も理解もないから
何も言わない

ただ目を伏せて
心の底からわいてくる
この幸せを
そっとそっと注ぐよ
あなたに伝わらなくても
これが間違いなく
あたしの気持ちだから



久々に会いに。
相変わらずで
なんだってこんなにうれしい気持ちに
なるかな。参ったな。

元気?
あたしが聞く。

元気かどうかというのはどういう定義で聞くのか?
と、君はいう。

じゃぁ、幸せ?
あたしはまた問いかける。

幸せ。それも同じ。どういう定義で幸せか?と聞くのか?
と、君。

幸せは、そうだね「あぁ!幸せ!」って心のまんなかから
じわぁって湧いてくるような気持ちのことだよ。

君はすこし遠くを見て考えてから
なんともいえない返事をする

ただそれだけなのに
あたしの中にソーダ水の泡みたいに
うれしいようなくすぐったいような気持ちが
ぶくぶくわいてくる

生き難い考え方なのかもしれない
1個1個考えて、意味をちゃんと捉えて
自分の言葉で話す君を
それも不器用でけして上手ではない君の言葉が
あたしは大切。
思い出す。
背筋が伸びる。
もっと遠くを見て
周りを良く見て
自分の言葉を大事に
しよう本当にそうしよう、って。

なのに、直感的な会話で
あいまいな理解で日々をすごしてしまうことの簡単さに
すぐに飲み込まれて
あたしは便利や最新や、節約とか短縮という言葉にめっぽう弱い
すぐにめろめろになって
楽さを選んでしまうのだ

けえのスタンス、いいたいことなんて実は言葉だけじゃ伝わらない
伝わるとしたらある瞬間で、こころで感覚で通じるものだ
言葉なんてきっと補足でしかなくて、分かる人にはいわなくても分かる。

君のスタンス、言葉で分かり合えるところまで分かりたい
直感的なものだって言葉を尽くして、理解しようと話していけば
全部じゃなくても分かることだってあるはずだって
なら出来るだけ話をするべきなんだ

どちらもただしい、そしてどちらも間違っている。

あなたとあたしの見ている「赤」じゃ違う赤なんだ、といって
そうじゃない、いや違う、
そんなことでいつまでも話をした。
たいてい最後は喧嘩になった。
あたしたちこんなに考え方が違う。
そのことにいつも驚いて新たらしくて面白くて
そしてやっぱりあたしは
あたしの考えでしか生きていけなくて
君は君の考えでしか話が出来なくて
もう、それはどうしようもないことなんだな
ということを思ったよ。

面白いね。

言いたいことは、実は伝わらない。
だけどあたしは書く。
何がしたいんだろう。


何を言いたいんだろう。
あたしの中にある、この衝動は一体何だろう。

   つめたい雨の日に


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