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いくつも、いくつでも。 [恋とか愛とか]

こんなことばかり
いつも欲張りな夢ばかり
叶える前の輝きだけを食べて生きている。

「君さえそばにいればもう何もいらない。」

そんな嘘、いらないょ。なのに、泣けてくるくらいあたしはこの手を
ほどけず、どんどん二人の体温が溶けて
どこからが自分かあいまいになるまで
どろどろに溶けてしまう日まで
ここにいようと、そうすればいい。その声を無視できない。



君の言葉を信じて
いつだってその意味を自分との間に
当てはめて揺らいで、言い聞かせて信じて
確かめる勇気もなくて
だけど自分の歩いている歩幅を緩める余裕も
歩いてきた道筋をたどるような思いつきも
なくてないままで
すきだ、好きだ、愛してる、愛している

そんな、言葉だけに頼って
君ばかりを言い訳にしてここまで歩いてきてしまったような
そういうような感じでなんとなく
そうなんとはなしに
生きてしまったようだよ。

身体の距離が心の距離じゃぁないのに
いつだって引き寄せて抱き寄せて
自分ばかり安心していた。
きつく抱きしめて、全部この腕の中に手にいれた様な
そういう夢を見ていた

その目にゆれる水面の影を
せめてそっと掬い、この手のひらで温めて撫でていたなら

いやそれさえ紙に書いたお話のように儚い。

どうすればよかった。
こんな風に言えばよかった。
忘れたくなくて
何回でも思い出しては
いくつもの場面、いくつもの可能性、いく
つもの未来
踏み出せなかったたくさんの2人を想う。

ただひとつの花になろうとして
ただ一回咲き誇ろうとして
自分を大切に生きて、守って、
本当に欲しかった
守りたかった
二人の間にひっそり生まれた小さく光る
たぶんそれは愛とか、大切とか、安らぎだとか、そういうひっくるめた
幸せや信頼みたいなあたたかな塊、その始まりを
試して
そして
壊れゆくのを
しかたないこと
そのひとつに
したのは自分自身の弱さ

神様の
運命の
偶然の
決まっていた
変わらない事実と
そう決めたのは
このたよりない海原にただよう
そう
自分のこころでした


幼い日、手のひら
空にそっと高く掲げて受け取った光の粒を
そっと握り締めた
あの日のきんきらきんのきらきらを
今も受け取れるなら
それをあの人に見せてあげたい
この世の中にこんなに安心してきれいで暖かな光が
あることを証明したい

そう思うことが
愛で
愛おしさで
それを想うだけで胸がいっぱいになった

手をつないで

心を伝えたい。
こんな気持ちを
言葉じゃなくて
ただこのまま伝えたい

好きだなんて言葉で
安心したくない
ただ一度会えばいいなんて
嘘だ

何度も、何度でも
何回も、いろんな場所で
近い距離で
別々の
2人で
違う言葉で同じことを言い合って
いつも笑いあいたい

それをたくさんいっぱい
欲しいの。


いくつもの光を
何回も見せよう。
たくさんではないかもしれない
それに気づかないかもしれない
だけど、あたしが差し出せるのはこの命、この時間、ただ笑って
ここで咲くだけ。




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