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ナイロビの蜂&呼ばれた本 [休日に読む本]

実は3連休だったので
もうけえはすきなことにおぼれていたよ
このままずっとおぼれていたい。あぁ、明日からお仕事だなぁ

ナイロビの蜂

ナイロビの蜂

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: DVD

なんとなく行った。ブロークンフラワーズとどっち行くか迷って
映画館に行ったらちょうど始まるところだったので
それでなんとなく。

何の予備知識もなく見る映画ってやっぱりちょっといい。
予測がないから素直に驚くし、ただ感動して悲しくなって一緒に怒ったりできる。

そして毎回思うのはいかに自分が何一つよのなかの役に立ってないじゃないか
そんなんでよくはずかしくないな、
もっと学んで、知って、深く理解しなきゃダメじゃんっていうこと。

今、日本が豊かで経済大国、とか資本主義とか民主主義とかいろいろいうけど
どれもなんてうすっぺらかってこと。
全部この国のシステムなんておままごとなんだよね、きっと
世界規模で語るなら

今のこの暮らしが実はアフリカやそのほかの貧しい国から
搾取されてきた資材で成り立っているという事実。
フェアトレードとかね、言うけどそれもほんの一部でしかなくて
国連とか、赤十字とかいろいろな団体があって活動していて
でも圧倒的に援助が必要な数に対して人も資材も足りないという現実。
そしてその現実に太刀打ちできず、洪水であふれた水をコップで汲み出す状態に
あたしはなにも出来ない、という無力さにただ痺れて身動きできなかった。
なにもしないよりナニカしたほうがましだというけど
それ以前の問題なんだ、これは。



日本でも徐々に言われている格差社会や差別化。
将来日本だってこうなる可能性は十分ある。
自分の利益ばかりを考える人がこの国のトップになれば
能力のない人間や考え方の違う人間は省みられなくなるかもしれない。
これだけ政治に関心が低い国で偏った人たちに選ばれた偏った人たちは
一体どんな国にしようとしているんだろうか

運の悪い人間は転げ落ちていける。その怖さを思った。


【ここからネタバレかも?】
これから見る人はよまないでね




















映画そのものは男女がすれ違って、大事なものがなくなったときに初めて
真実に気づく、とかいう典型的なお話なんだけど
お話の構成がとても上手で思わずないてしまった

なくしたものはもどらない。
じゃぁどうやって進んでいくかといえば
やっぱりより深く理解しよう、という気持ちだけが前に進めてくれるんだ

怖がって臆病で逃げてきた自分を前に押し出す主人公。
いまさらだけど、でも今気づいたら今やるしかなくて知るしかなくて
取り返しをつけに行った彼の背中をみていてふと違和感を感じた。

その違和感はづっとづっと最後まで続いて
分からなくてなんだろうって思っていたんだけど
エンディングでよく分かったよ。

あたしだったら、きっと相手を突き止めて復讐しただろうと思う。
そして生きる。
あたしの世界の大好きな人をあたしの中で生かすために生きる
いつかわ終わるけど許される限り生きたい。
そう思う。

だけど彼は違うんだ。
きっと何もしなければこの映画は成り立たないだろうし、
行動を起こさない彼ににけえはいらいらだけど
でもそれをしないのがジャスティン(主人公)だったのだ

だから結末がやってきたときに
あたしはなんだかなんでだぁ?!っと思うのとおなじくらい安心していた。
でもそうだよね、わかる気がするって思った。

人の命の重さは量れない。
けど較べることはできる

手を差し伸べるどちらかだけを助けなさいといわれたら
あたしたちは助けるだろう。
どちらかを。

自分の命をひきかえでしか助けてはいけないといわれたら
自分を変わりに差し出せるだろうか

目の前に1億のおなじように不幸な人がいて
自分を差し出すことでその中の1人が1ヶ月は幸せに暮らせます、といわれて
差し出せるわけがない
そういうことだ
いま自分が直接手を差し出すことが出来ても本当にわずかでしかない
そのことを知った。
そしておわりはいつもその人なりにハッピーエンドなのかもしれないと思えた。
自分とは違う種類の人間がいるんだってこと
いらいらするけど、納得しないけど
でもその人の結論はその人にしかどうしようもできなくて
だからあたしがきらいだということと、その人にとってのただしさは違うことなんだ。

ぽつんとこころにともる光。
悲しい結末だったけど
見に行ってよかったな












 


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