一人と一つ

一人だと思う。
あたしはたった一人だ。
他にコピーはいない。
だから完全に誰かと一致することはない。
共通項はいくつかあったとしても
一人ひとり違うんだ。

人はさびしい。
一人はさびしい。
人が死ねば悲しい。

それは一体どこから来た感情だろう。

あたしはどうもいろんなことを一遍に一緒くたにして
混乱したまま平然と日々をすごしている。

欲しいものでなければ意味がないのだ。

何度そういったか知らない。
そういうことも書いた。
それにそういう風に思ってきたけど
本当に欲しいものと欲しいものに似たものの違いは何だろう。
あたしたちは何にすがってそのことを知るんだろう。

本物でなければ満足できないなんて本当？
偽者が偽者であることを知らずに満足できるのではないだろうか？
気づいたから不満がまれるのではないか？

もっと考えなくちゃもっと知らなくては
もっとそぎ落として、いままで自分で自分をごまかしてきて
溜め込んだ無駄とガラクタの価値を今はもう。。。。
それは過去に大事だったもので
今はもうあたしの記憶の中にだけあればそれでいい

人はさびしい。
一人はさびしい。
人が死ねば悲しい。

さびしいとは一体何のことだろう？
具体的に何が起きているんだろう
どこでいつ淋しいということを知ったんだろう
どうやってその淋しいという感情を手に入れたか
それを知ったのか
身体でココロで、いつどうやって手に入れたんだろう
あたしはそういうことを知りたくてたまらない
もっと理解して自分のココロを見たい

理由のない不機嫌や気まぐれも楽しいけれど
もっと、なぜかもっとという気持ちがそこのほうからわいてくるんだ

ここにいてはいけない
必要最低限でいい
いやどこだっていい
余分なものがあったっていいんだ

考えろ、考えろ、もっと考えるんだ
ひらめきや残像のもっと先まで、奥まで追いかけていけばいい

あたしは一人しかいない。
だけど、あたしは一つではない。